インタヴュー
   
 
     
アンパンのSUCASAホテルにて  

セパン12時間耐久レースに挑む
女性ドライバー三上和美さんにインタヴュー


マレーシアのセパンサーキットで開催される12時間耐久レースに今回女性だけのチームが参戦する。日本人ドライバーで元レースクイーンの経歴をもつ女性ドライバー三上和美さんが組むのは、元F1ドライバーアレックス・ユーンの妹でレーシング・ドライバーとして地元で人気があるフィリパ・ユーンさんと女優のディアンナ・ユーソフさん。マレーシアのメディアも注目しており、このチームにスポットを当てたドキュメント番組が後日マレーシアで放送される。
レースは25日(公開練習)、26日(予選)、27日(決勝)の日程で行われる。三上さんは、テレビ出演、プロモーション活動、テスト走行など多忙な中にもかかわらず、今回MCSのインタヴューに快諾してくださいました。


 
 

MCS(以下-M):このたびはお忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。

三上さん(以下-三):いえいえ、こちらこそ取材は素直に嬉しいです。ありがとうございます。

M)マレーシアは2回目ということですが、三上さんはマレーシアにどのような印象をお持ちですか。

三)昨年GT選手権のお手伝いでマレーシアに来ました。そのとき4日間ほどコタ・キナバルに行かせていただいたんですけど、まさに至上の楽園でした。普段は東京で忙しい生活を送っているので、マレーシアは時間がゆっくり流れる感じでとても落ち着きます。食べ物もおいしく、気候も良いのでマレーシアには良い印象をもっています。あと、事前に聞いた話だとマレーシアは置き引きやスリが多いので気をつけるように言われましたが、来てみるとマレーシアの方は皆さん親切で驚いています。

M)そうですか。こちらで生活している者としての印象は残念ながら犯罪は多いです。ですから注意してくださいね。

三)わかりました。ありがとうございます。

M)セパンサーキットの印象をお聞かせください。

三)F1規格ですから、セーフティーゾーンも広く、思いっきり走れます。面白いけど、難しい、奥の深いコースだという印象をもちました。素晴らしいサーキットですね。

M)耐久レース中は何を考えて走っていますか。

三)気を抜くと事故につながりますから 、「集中しろ、集中しろ」と自分に言い聞かせています。私にとって一レース一レースがレーシングドライバーとして大事な戦いなので、クラッシュやリタイヤはやってはいけないことなんです。

M)素人的な質問で申し訳ないのですが、三上さんはレーシングゲームも得意ですか。

三)眼精疲労になるので、ゲームはやらないようにしています。ですから、下手ですよ。でもグランド・ツーリスモ4はやってきました。セパンサーキットの予習のつもりでしたけど、実際に走ってみてコースの癖までそのままだったのには驚きました。

M)レーサーとして普段の生活から気をつけていることは何ですか。

三)トヨタのセーフティードライバー・インストラクターもやっていますので安全運転を心がけています。切符をもらわないように。(免停になるとレースに出られない)事故を起こさないように。あと、最低でも週に3日はトレーニングをすることですね。

M)レーサーをやっていて、今までで一番辛かったことは何でしょうか。

三)レースは自分一人ではできません。チームメイト、メカニック、スポンサーの方、ファンの方、大勢の人たちの支えがあります。ですから、リタイヤなどで結果が残せない時がいちばん辛いですね。こどものファンが泣くんですよ。

M)それは辛いですね。師匠である浅野さんから教えられたことでいちばん心に残っていることは何ですか。

三)悪いことをしたら、そのときは平気だったとしても、必ず後で返ってくるということ。はじめはピンときませんでしたが、何年かしてそのことがわかるようになりました。

M)好きな本は?

三)江國香織さんの本です。コラムも書いていますので、本はいつも読みます。

M)レーサーをやっていて充実を味わえるのはどんな時でしょうか。

三)コースは周回ごとに刻々とコンディションが変化します。路面状況、マシン、天候、ライバルなど、毎回同じということはありません。そんな中で時折自分のイメージどおりの走りができることがあり、そんな時は最高の気分になります。

M)ゴールした瞬間はどうでしょうか。

三)もう次のレースのことを考えていますね。

M)レーサーになろうと決断したときはどんな気持ちでしたか。

三)前の仕事は待遇も良く、居心地の良い会社でした。ですから、1年悩みました。親からも勘当されるかどうかのところまでいきました。そんな折、高校のときの同窓会があったんですね。その席でまわりの子たちは安定した生活をしているにもかかわらず、愚痴をこぼすんです。それが私を決断させました。私は後悔したくない。失敗してもいいから、夢をあきらめずに追いかけてみようと。

M)将来の目標を聞かせてください。

三)これまでの7年の経験を生かして、今後もレースの発展に貢献していきたいです。 

M)長い時間ありがとうございました。最後に今回のレースにかける意気込みを聞かせてください。

三)はい。レースは時の運の要素が大きいものですが、できれば表彰台に立ちたいです。今回のレースは非常に注目されています。マレーシアのモータースポーツの歴史を変えるような走りをしてみたいと思います。 

好きなことに全力で打ち込めている今の自分、応援してくれる人もいる、最高の幸せです。と語ってくれた三上和美さん。サポートしてくれる人のことをいつも気にかける優しさと、意志を貫く強さをもった人だなという印象をもちました。頑張ってください。

 

 

三上和美公式ホームページ

       

(19/8/2005 MCS提供)


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